1020g 0,000001g RMC 1000.5Y ロボティックマスコンパレータ

RMC 1000.5Y ロボティックマスコンパレータ

RMCロボティックマスコンパレータは、ロボットによる質量標準の比較プロセスを完全に自動化することを保証します。ロボットと自動装置の相乗効果により、比類のない再現性の結果が得られるだけでなく、以下で説明するその他の利点ももたらします。

完全自動の質量比較プロセス

計量チャンバーを測定中に開くと、空気の流れが発生し、チャンバー内の環境条件が変化するため、分散が大幅に悪化します。RMCシリーズのロボティックマスコンパレータでは、この問題を完全に解決しました。ロボティック・マス・コンパレーターの利点と自動質量コンパレータの利点を組み合わせることで、この課題を克服しました。この革新的なアプローチにより、世界中で使用されている標準的なソリューションと比較して、質量比較結果の再現性が100%以上向上しました。

ロボットと自動装置を一体化

RMCマスコンパレータは、ロボティックマスコンパレータと自動マスコンパレータの利点を融合した装置です。この革新的なソリューションにより、以下が可能になりました:

空気の流れや地面からの振動を排除
計量チャンバー内の環境条件を一定に維持
ロボットシステムの寿命を延長
質量標準分銅の比較時間を短縮
ノイズを低減

自動質量標準の普及の可能性

RMCマス・コンパレーターは、質量標準分銅用マガジンを使用することで、完全な質量標準の伝達プロセスを実現します。このソリューションにより、質量比較時間が大幅に短縮され、搬送ロボットの摩耗や劣化も軽減されます。

環境条件のリアルタイム測定

RMCマスコンパレータには、高性能のサーモ・ハイグロ・バロメーターが搭載されており、計量チャンバーや質量標準分銅用のマガジン内の複数のポイント（最大4カ所）でリアルタイムの環境条件制御を可能にします。サーモ・ハイグロ・バロメーターは、気圧：0.001 hPa、湿度：0.01%、温度：0.001°C の読取精度での高精度測定を実現します。このサーモ・ハイグロ・バロメーターによる環境条件測定の信頼性は、校正証明書によって保証されています。

ユニバーサルなマガジンインサート設計

質量標準マガジンは40ポジションを備えており、RMCマスコンパレータはOIML推奨に準拠したあらゆる形状の分銅を、同一のユニバーサルインサートで比較できるように設計されています。さらに、オプションのビデオカメラを使用することで、質量比較プロセスをリモートでリアルタイムに確認することも可能です。

搬送アーム

自動質量コンパレータを使用することで、質量比較中は搬送アームが動作せず、これにより空気の流れや振動が排除され、質量比較時間の大幅な短縮とノイズの低減が実現されます。RMCマスコンパレータの搬送アームは、質量標準の搬送のみに使用され、質量比較プロセスの間は完全に停止しています。

追加アクセサリー

追加装備として、ビデオカメラとRMCSソフトウェアを用意しています。ビデオカメラは、インターネット接続を利用し、比較プロセスをリアルタイムでリモート監視を可能とし、 RMCSソフトウェアは、質量比較プロセスの制限のないモニタリングを実現します。

データシート

E0 校正範囲	10 g – 1 kg *
E1 校正範囲	10 g – 1 kg
E2 校正範囲	10 g – 1 kg
F1 校正範囲	10 g – 1 kg
F2 校正範囲	10 g – 1 kg
最大ひょう量 [Max]	1020 g
最小表示 [d]	1 µg
標準繰り返し性 [5% Max]	3 µg
標準繰り返し性 [Max]	4 µg
許容繰り返し性	6 µg
電気補償範囲	-10 g – +20 g
安定化時間	30 s
調整	レンジ (着脱式アダプター)
ディスプレイ	10″ メンブレン式 + バッテリー赤外線式
計量皿寸法	100×45 mm
デバイスの寸法	1571×1013×1615 mm
制御デバイスの寸法	249×170×72 mm
マガジン位置	40
通信インターフェース	2×USB-A, USB-C, HDMI, Ethernet, Wi-Fi^®, Hotspot
電源	110 – 240 V AC 50/60 Hz
消費電力 max.	200 W
動作温度	+15 – +30 °C
動作温度変化率	±0,5 °C / 12 h (±0,3 °C / 4 h)
相対湿度	40% – 60%
相対湿度変化率	±5% / 12 h (2% / 4 h)