RMCS 校正プロセスのシステムネットワーク管理

RMCS システムは、RADWAG 独自のソフトウェアであり、校正および試験手順をサポートするために設計されています。本ソフトウェアは、校正に関する注文の受付から校正証明書の発行に至るまで、ラボ内の校正および試験プロセス全体を管理します。

マスコンパレータと校正プロセスのネットワーク管理ソフトウェアを組み合わせることで、作業効率の向上、信頼性の高い測定結果、校正プロセスの完全な記録が可能になり、人件費の削減にも貢献します。

システムは、タスクオーダーをマスコンパレータに送信することで校正手順を開始、もしくはマスコンパレータが自律的に校正手順を開始します。どちらの場合でも、データはソフトウェアに送信され、登録・管理され、最終的に校正証明書が発行されます。

RMCS システムに接続された質量比較器は、THB モジュール（温度、湿度、大気圧を測定）と自動的に通信し、校正プロセス全体で環境条件を記録します。 THB モジュールは取り外し可能であり、センサーの校正が容易に行うことができます。現在の環境条件はリアルタイムでマスコンパレータのディスプレイに表示されます。環境データは RMCS ソフトウェアにも送信され、管理・保存が可能です。

システムモジュール:

環境条件監視モジュール

インストールすると、質量比較器と直接通信可能;
環境条件（温度、湿度、大気圧）の記録および空気密度の計算;
マスコンパレータおよび計量チャンバー周辺の環境条件を常時監視;
環境条件を質量比較器のディスプレイにグラフィック表示

計量モジュール

RMCS システムの構成要素として、自動および/または手動のマスコンパレータを使用;
RMCS ソフトウェアを介して基準分銅および試験分銅のデータベースにアクセス可能;
RMCS ソフトウェアから発注された校正タスクの実行;
マスコンパレータの繰り返し性パラメータを判定するセルフテスト手順の実施;
測定結果をソフトウェアのメモリに転送

計算およびデータ保存モジュール

マスコンパレータへのタスク送信;
質量データおよび環境条件データのマスコンパレータからのダウンロード;
クライアントデータベース / タスク / 基準の管理;
校正日程の監視;
完了した校正のデータベース管理、書類の印刷およびアーカイブ

機能

質量標準および分銅の校正を行う計測ラボの完全管理（RADWAG Yシリーズマスコンパレータを使用）;
ABBA および ABA メソッドによる校正;
MS SQL データベースを活用したネットワーク管理（複数の PC ワークステーションを統括）;
校正に関する注文の完全管理
基準分銅および試験分銅の拡張データベース;
顧客、オペレーター、ユーザーの拡張データベース;
手動および自動マスコンパレータのデータベース;
校正に関する注文のデータベース;
発行済みの校正注文に基づく未完了タスクの管理;
タスクおよび注文のスケジュール管理;
未注文の分銅試験（クイックチェック）;
手動または自動での分銅校正;
RADWAG 自動マスコンパレータとの通信;
RADWAG マスコンパレータの双方向データ同期;
校正プロセスのレポート作成;
あらかじめ設定されたテンプレートに基づく校正証明書の発行;
レポート結果のエクスポート（PDF、MS Word、Excel 形式）;
イベント記録の管理;
校正注文および校正証明書の登録;
校正プロトコル、注文、校正証明書、環境条件のアーカイブ管理;
安全なアクセス管理 – パスワードによるログイン認証